時々、無性にiPod classicで音楽を聴きたくなる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 8
ipod-6th-classic-gen
 
iPhoneなど、スマートフォンの普及にともない、昨今では音楽プレイヤーで音楽を聴くということが少なくなった。
ぼくも多分にもれず、普段はiPhoneで音楽を聴いている。
バッテリ持ちに不安な面もあるものの、通勤の移動中に聴く程度なら1日余裕で電池が持つ。
Bluetooth接続や音楽系アプリでイコライザの調整などもできるので、今や音楽を楽しむスタンダードな端末はスマホということになるだろう。
 
ただ、それでもぼくは時々、無性にiPod classicで音楽を聴きたくなることがある。
今日はそんな思い出の小話をひとつ。

スポンサーリンク



はじめて買ったApple製品

2016-08-29 23.26.09
 
高校時代、ぼくが初めて買ったApple製品がiPodだった。
それまではずっとSONYのウォークマンを使っていたのだが、そのスタイリッシュで洗練されたデザインにすっかり惚れ込み、衝動買い。
当時はWindowsユーザーだったが、そんなのお構いなしに、ただただカッコイイから欲しかった。
初めて箱を開けた時のドキドキや、Apple製品独特のあの匂いは、今でも鮮明に覚えている。

iPodの音楽を純正のイヤホンで聴く

2016-08-29 23.27.55
 
当時のiPodは、SONYのウォークマンと比べると、音質の面では確かに劣る。
音響マニアではないので上手くは語れないが、なんだか平べったいというか、メリハリがないというか、そんな音を鳴らす。
特に純正イヤホンで聴いた時にはそれが顕著で、ある意味、それがひとつのAppleらしさなのだとぼくは思っていた。
十年くらい経った今でもあのフラットな音質が懐かしくなり、たまに純正イヤホンをiPodに直挿ししてリスニングする。
すると、音楽に一番熱中していた学生時代にタイムスリップしたような感覚になれるのだ。

傷だらけでも美しいということ

2016-08-29 23.30.39
 
iPodの背面はステンレスになっていて、裸で使用しているとあっという間に傷だらけになる。
しかし、それがまた自分だけの味となり、美しさへと変わる。
以前の記事でも紹介したことがあるが、故・ステーブ・ジョブズにこんな逸話がある。
 
スティーブ・ジョブズは、iPodの外見を損ねるものにはカバーであれ何であれ、非常に敏感に反応するのだ。
私は彼とのインタビューを録音する際に、外付けマイクとiPodを持っていったことがある。“iSkin”という透明プラスチックのカバーをつけたiPodを鞄から取り出した途端、彼は私に名画「モナリザ」に牛の糞をなすりつけた犯罪者を見るような目を向けたのだ。
もちろん私は、繊細なiPodに傷や汚れをつけたくないのだと言い訳したが、彼は聞き入れようとしなかった。
 
「僕は、傷ついたステンレスを美しいと思うけどね。僕たちだって似たようなもんだろう? 僕は来年には五十歳だ。傷だらけのiPodと同じだよ」
 
——出典:スティーブン・レヴィ 『iPodは何を変えたのか』
 
この逸話は、ぼくに新たな価値観を植えつけてくれた。
当時、傷だらけであることを美しいとする考え方は、ぼくのなかでとても衝撃的だった。
新品なのが美しさのすべてではなく、使い込むことで生まれる美しさもあるのだということ。
きっと人間も同じで、外見の美しさだけでなく、たくさん失敗をして、たくさん傷ついた人だけが持つ魅力というものもあるのだろう。

iPod classicの再販を希望する

今は定価よりも高い値段で転売されており、これから手を出すのには少し勇気がいるだろう。
ここ数年ではAppleミュージックなど、新たな音楽サービスも開始されたが、iPod classicは当然ながら非対応。
大容量で、たくさん曲を持ち歩けるiPod classicの需要はまだまだあると思うので、Appleには新サービスに対応した新しいiPod classicをぜひ再販してほしいと思う。
 
 

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加