ぼくがお気に入りだった「Beats Studio ワイヤレス」を手放した理由。

今年の1月、「Beats Studio ワイヤレス」のチタンをAppleストアで購入した。
価格は37,800円(税抜)。
Bluetoothによる無線の利便性と大迫力のサウンドで、かなりお気に入りのヘッドホンだった。
今回は、ぼくがそれを手放すにいたった経緯を紹介しようと思う。
 

製品情報

本製品は「Beats Studio」のワイヤレスバージョンで、アダプティブノイズキャンセリング機能を備えたBluetoothヘッドホンだ。
搭載しているBeats Acoustic Engineにより、ロック、ヒップホップ、EDM、R&Bなど様々なジャンルの音楽を高音質で鳴らすことができる。
充電式のバッテリで20時間駆動可能。
軽量製、耐久性、快適性が前モデルより大幅に向上し、現行のBeatsシリーズのフラグシップに位置する高性能モデルだ。

ぼくが「Beats Studio ワイヤレス」を買った理由

音質がいいからとかデザインがかっこいいからといった理由では全然なくて、ただ単に好きなラッパー(SALU)が宣伝していたからである。
 
SALU
 
そんなものすごくミーハーな動機で、12月のボーナスをこのヘッドホンに使ってしまった。
でも聴いてみたら音質もよく、デザインもかっこいいので(後付け)、すっかりベタ惚れしてしまった。
今までBluetoothというと音質が悪いイメージがあったのだが、それが完全に払拭された。
やはりbeats by dr.dreだけあって、HIP HOPやEDM、R&Bが得意な印象はあるものの、POPSなど他ジャンルもダイナミックに鳴らしてくれる。
だいたい外出の時は、この「Beats Studio ワイヤレス」で好きな音楽を聴くようになった。

それでも、ぼくが「Beats Studio ワイヤレス」を手放した理由

理由は3点ある。
① ケースに入れると、とにかくかさばる
Beats Studio ワイヤレス
 
ポータブルを謳っているだけあり、頑丈なキャリングケースがついてくるのだが、これがとにかくかさばる。
高さもさることながら奥行きが結構あるので、リュックに入れるとかなりのスペースをとられることになる。
ぼくは普段、THE NORTH FACEのシャトルデイパックスリムを愛用しているが、この大きさでもわりときつかった。
ポータブル・ヘッドホンなのに、持ち運びに難があるのはちょっと厳しい。
仕事の書類やモバイルバッテリー、財布、Kindleなどを一緒に入れると、リュックのなかがパンパンになるのが嫌だった。
② 不具合が改善されない
「Beats Studio ワイヤレス」には、もともと購入時から、無線接続時にiPhoneでミュージックのアプリを起ちあげ、一番はじめに再生する楽曲の冒頭1〜2秒が音飛びするという不具合があった。
この症状はぼくだけでなく、友人の同ヘッドホンでも再現性が見られたことから、「Beats Studio ワイヤレス」自体の不具合だと思う。
これが個人的には結構気になって、リスニングを楽しむ弊害になっていた。
 
その後、このヘッドホンはPCとつなぐことでソフトウェアをアップデートできることを知り、さっそく実践。
すると、確かに冒頭の音飛びは改善されたのだが、今度は冒頭1〜2秒がフェードインするかたちで再生されるようになってしまった。
たとえばパッカーションから軽快なイントロが始まる楽曲なども、最初の1秒が小さな音量で再生される。
これならまだ音飛びのほうがマシで、さらなるストレスになってしまった。 
③  Appleのサポートが不十分
上記②の症状をAppleストアオンラインで相談したところ、そのような症状は把握していないとのことで、修理対応ということになった。
店員から「必ずあなたがこのヘッドホンで音楽をまた楽しめるようにしますので、どうかご安心ください!」と心強い言葉もいただいた。
これでようやくフェードインのストレスから解放される……と、ぼくは胸をなでおろした。
 
後日、クロネコヤマトの配達員が集荷にきてくれた。
Appleから「梱包はクロネコヤマトがおこないますので、ヘッドホンだけを配達員に手渡してください」との指示があったため、それに従った。
すると、配達員はヘッドホンを受け取るやいなやビニールでパンパンに梱包し、小さなダンボール箱に無理矢理詰め込みはじめた。
明らかにきつそうで、覗き見るとイヤーパッドなどがぐちゃぐちゃになっていた。
Appleストアのレビューで、イヤーパッドが破れてしまうと、保証期間内でも2万円弱かかると書かれていたので、ぼくは思わず「あの、もう少し丁寧に扱っていただけませんか」と口出しをしてしまった。
結局、ふたりがかりでどうにかこうにか梱包することができた。
 
それから、なんと2〜3日も経たないうちにAppleからヘッドホンが送り返されてきた。
「さすがApple、対応が速い!」
この短期間なら、おそらく本体交換になったのだろうとぼくは思った。
しかし、返送されてきたダンボールには「修理完了」の文字も「本体交換」の文字も何もない。
ただ無骨にヘッドホンが入ってただけだった。
 
おそるおそるiPhoneとペアリングをおこない、音楽を再生してみると……フェードイン症状、治ってない。
相変わらず、ばっちり最初の1秒ほどが小さな音量で再生されていた。
 
ここからは推測だが、おそらくAppleには不具合検証の段階で「異常なし」と判断されてしまったのだと思う。
というのも、このフェードイン症状、発生する条件が非常に限定的なのだ。
この不具合は、先述したとおり、
(1)Bluetooth接続時に(有線接続時には症状が出ない)
(2)ミュージックアプリを起動して(すでにバックグラウンドで起動している場合は症状が出ない)
(3)一番はじめに再生した楽曲のみ、フェードイン再生される(2曲目以降は異常なく再生される)
という、かなり狭い範囲でしか起こらない。
Appleが工場で症状を検証する際、この条件下でおこなわないかぎり、異常が見られることはないのだ。
(※ 相談した時には、ちゃんとその旨を伝えたのだが……)
 
もはや再度問合せをする気力も湧かず、がっかりしたぼくは「Beats Studio ワイヤレス」を手放してしまった。
音質やデザインにはものすごく満足していただけに、本当に残念。
これから購入を考えている方は、一応ぼくのような症状もあるのだと留意しておくことをお勧めします。
 

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