新曲「エンドロール」を公開したので、お知らせや制作の裏話など……

 
こんにちは、ひろりんです!
 
突然ですがワタクシ、切儚(せつな)という名義で作詞家として活動しております。
 
今回は新曲「エンドロール」をYouTubeで公開しましたので、ちょっとガジェぶろ.comのスペースをお借りして(笑)そのお知らせや制作の裏話なんかを書かせていただこうと思います。
 
こちら、春のお別れの歌でして、エモくて切ないロックナンバーとなっております。
 
この曲は完成まであれやこれやといろいろあって、本当に大変でした……いや、いつも大変なんですけども。汗
 
でもそのぶん、とても思い入れのある一曲になりましたので、皆様よろしければ聴いていただけますと幸いです!

エンドロール

 
「エンドロール」
 
作詞:切儚( https://twitter.com/Setsuna_Evgr
作曲:モノオキP( https://twitter.com/bass_suga
歌:モノオキP
 
…あとは、僕が頷けばすべてが終わる
さよならの前に きみの瞳(め)はもう遠くを見てる
わかってた いつの日か、こんな時がくること
僕らはこれ以上 同じ道を歩けないこと
 
満開に咲いた桜が美しくて
見上げた空は 嫌味なほど晴れ渡っていた
世界中がこれからのきみの行く未来を讃えてるみたい
この別離(わかれ)が“正解”だって
 
もし今、ここで泣いて
惨めに縋っても何も変わらない
それなら せめて、その眩しさに負けないように
 
“僕なら大丈夫”って無理矢理にでも笑った
どうしたって割り切れなくても笑った
嗚呼、滑稽だ
自分でも情けなくなるほどに
涙ぐんで声が震えていた
 
夢を語るきみの横顔が好きだった
ただ真っ直ぐで あどけなくて 大人びてもいて
気づけば、その夢に僕は取り残された
なんて皮肉で 馬鹿みたいな結末だろう
 
まだこの手を伸ばせば
触れられる距離…だけど、もう届かない
不思議だね 僕ら、誰よりも近くにいたのに
 
何かを選ぶために何かを置いていくこと
それはきっと きみが培った“強さ”
嗚呼、可笑しいな
悔しくて堪らないはずなのに
最後まで きみはとても綺麗だよ
 
僕らの恋はこれで終わってしまう
映画だったらエンドロールが流れ出す頃だ
ラストシーンの向こうには何があるんだろう
今はただ…
 
“僕なら大丈夫”って無理矢理にでも笑った
どうしたって割り切れなくても笑った
嗚呼、滑稽だ
自分でも情けなくなるほどに
涙が止まらない
 
何かを選ぶために何かを置いていくこと
それはきっと きみが培った“強さ”
嗚呼、可笑しいな
悔しくて堪らないはずなのに
最後まで きみはとても綺麗だよ
 
©2021 STAY GOLD RECORDS

制作の裏話

この曲の歌詞を書いたのは忘れもしない、ちょうどぼくが2019年2月に半月板損傷で入院していた時でした。
 
2週間近く入院していたぼくは、時間を持て余し、モノオキPからもらった音源を聴きつつ、ベッドの上でiPadを使ってこの歌詞を書き上げました。
 
今からでいうと、約2年前ということになりますね。
 
……ええっ、2年前!?(セルフツッコミ)
 
そんなまえに書いた歌詞なのこれ? この2年間何してたのおれ?
 
その年の4月くらいにはデモ音源が完成していた記憶があるのですが、確かそのあと、すぐに次の楽曲制作に移ってしまった気がします(ろくに公開もしないまま、次の曲作りに移行って)。
 
で、去年の秋くらいだったかにそろそろ公開しようかーって話をモノオキPとしていて、音源を改めて聴いてみると、
 
曲の冒頭、なんか変じゃね?
 
ということになり、始まりのAメロの後ろで鳴っているストリングスの長さがおかしいことに気づいたので、その調整作業をすることに。
 
この調整作業がめちゃくちゃ地獄でした。
 
ぼくのなかで「この長さ!」というイメージが決まっていたので、それをモノオキPに伝えて直してもらっていたのですが、基本的に制作はLINEでのやりとりなので、細かいニュアンスが上手く伝わらず。
 
たぶん実際に会って一緒に作業してたら簡単な修正のはずなのですが、片や奈良県、片や岩手県、会えるはずもなく余裕でオンライン。
 
何度修正してもイメージと違って、直すたびにちょっと長すぎたり、短すぎたり、おかしかったりを繰り返して、ぼくらの精神は完全に疲弊してしまいました。笑
 
で、ちょうどその時、お互いに仕事やら何やらで忙しかったこともあって、「ここは、ちょっと時間置こう……」ということになり、この「エンドロール」は一旦封印されることになりました。
 
それから、約半年後……
 
つい先日のことですが、ぼくからモノオキPに「せっかく作ったのにお蔵入りはもったいないから、そろそろ公開しよう」と連絡をして、このたびようやく完成となりました。
 
一旦冷却期間を設けたからか、問題になっていたストリングスの長さ調整もばっちり!笑
 
細かいノイズなども除去して、なんとか公開できるクオリティまで修正が完了したので、晴れてYouTubeにアップさせていただいたという次第です。
 
そんなわけで、この「エンドロール」は、生まれてから世に出るまで2年以上の歳月がかかっているのでした。

歌詞、作詞について

この曲は、「春のお別れ」をテーマに歌詞を書きました。
 
現在、ぼくはモノオキPと「人生シネマ」というEP(6曲入り)を制作中で、全編を通してひとつの物語になっているのですが、この「エンドロール」はその1曲目にあたります。
 
つまり、このEPはお別れから始まる物語ということですね。
 
「僕」と「きみ」の恋の終わり、ラブストーリーのエンドロールの向こう側でなお続いていく物語を、これから公開する残りの5曲で描いていければと思っています(5曲中4曲はもう完成してます!)。
 
ぼくは基本的に歌詞を書く時、登場人物の人となりやバックボーン、物語などを構想してから書き始めます。
 
なので、だいたいは創作(作り話)で、たとえばヒップホップのように100%リアルの実体験を歌詞に反映させるといった手法はとっていません。
 
なぜなら実体験のみを書いていく場合、ぼくごときの人生経験の数では、いずれ引き出しがなくなって同じような歌詞ばかりになってしまう気がするからです。
 
かといって、まったく実体験を歌詞に含めないのかというと、そういうわけでもありません。
 
たとえばこの「エンドロール」は大学を卒業した春、当時付き合っていた彼女に振られた経験が少しだけベースになっていますし、今後公開する曲のなかには、サビ残まみれだった自分の社畜時代(笑)の体験をもとに書いた曲もあります。
 
創作の物語のなかに、ちょこっとだけ実体験や自分の哲学、価値観を混ぜて書くという作り方が好きなんですよね。
 
そうすることで、歌詞の引き出しは無限に作れるし、かつそこに「ぼくらしさ」を込めることもできる……と思っています。
 
この「エンドロール」を気に入ってくださった方は、ぜひこのあとに続く残りの5曲もお楽しみいただければ幸いです。
 
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました! また次回の記事でお会いしましょう!
 

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