先日、ぼくがお気に入りだった「Beats Studio ワイヤレス」を手放した理由について記事を書いた。
その後、新しいヘッドホンを探していたのだが、このたび同じくbeats by dr.dreの「Beats Solo2 ワイヤレス」を購入した。
価格はAppleストアで30,000円(税抜)。色はAppleストア限定カラーのゴールドを選択。
ぼくがなぜこのヘッドホンを買ったかというと、beats by dr.dreがAppleに買収されたあと初めて発表されたプロダクトだからである。
聞くところによると開発の段階からAppleが携わり、こだわりぬいた製品だという。
今回は、この「Beats Solo2 ワイヤレス」について、「Beats Studio ワイヤレス」との比較も混じえつつ使用感などをレポートする。
外観
![Beats Solo2 ワイヤレス](https://xn--29j3bzdta4d.com/wp-content/uploads/2016/07/2016-07-09-13.52.28-1024x576.jpg)
「Beats Studio ワイヤレス」よりもひとまわり小さいコンパクトなボディ。
「Beats Studio ワイヤレス」はオーバーイヤー型(耳全体を覆うタイプ)だが、この「Beats Solo2 ワイヤレス」はオンイヤー型(耳の上に載るタイプ)だ。
![Beats Solo2 ワイヤレス](https://xn--29j3bzdta4d.com/wp-content/uploads/2016/07/2016-07-09-13.56.17-1024x576.jpg)
「beats」の文字がシンプルでかっこいい。
特にHIP HOPヘッズには憧れのアイコンだ。
性能
beatsといえばゴリゴリの重低音というイメージが強いが、この「Beats Solo2 ワイヤレス」はバランスのとれた音を鳴らしてくれる。
もちろん得意ジャンルはHIP HOPやEDM、R&Bではあるものの、特にジャンルを限定せず、結構なんでもイケちゃう感じ。
Appleに買収されて以降、音作りが少し変わってきている印象を受ける。
![Beats Solo2 ワイヤレス](https://xn--29j3bzdta4d.com/wp-content/uploads/2016/07/2016-07-20-09.33.21-1024x576.jpg)
実はイヤーカップがbeats初の半開放型になっており、それによってヌケが生じ、クリアな音質を実現している。
これは先行して販売されていた有線バージョンの「Beats Solo2」から変更された点である。
ただし音質がクリアになった一方、音漏れもしやすくなったようなので、屋外での使用時には音量に注意したい。
![Beats Solo2 ワイヤレス](https://xn--29j3bzdta4d.com/wp-content/uploads/2016/07/2016-07-09-13.53.45-1024x576.jpg)
Bluetooth接続時の音質も問題ない。ただし、電波の行き交う都会などで使用していると、たまに音飛びをすることもある。
公式によるとバッテリーは12時間駆動するので、出先で充電がなくなる心配はまずしなくてもいいだろう。
「Beats Studio ワイヤレス」でも体感したが、やはりワイヤレスでのミュージックライフは快適だ。
いいところ
① コンパクトで持ち運びがしやすい
![Beats Solo2 ワイヤレス](https://xn--29j3bzdta4d.com/wp-content/uploads/2016/07/2016-07-09-13.52.18-1024x576.jpg)
折りたたんで付属のケースに入れても文庫本ほどの高さしかなく、リュックに入れてもかさばらない。
「Beats Studio ワイヤレス」は幅をとって難儀したので、これだけでも「Beats Solo2 ワイヤレス」に替えてよかったと思う。
② 有線接続時にバッテリーが不要
![Beats Solo2 ワイヤレス](https://xn--29j3bzdta4d.com/wp-content/uploads/2016/07/2016-07-09-13.55.16-1024x576.jpg)
「Beats Studio ワイヤレス」はノイズキャンセリング機能の関係上、有線接続時であってもバッテリーが必要だったが、この「Beats Solo2 ワイヤレス」にはノイズキャンセリング機能がないので、有線ならヘッドホンの電源を入れなくても音楽を楽しめる。
バッテリーの残量を気にしなくてもいいのは、ポータブル機として非常にありがたいところ。
長期の出張など、もし電池切れが心配なことがあれば、付属のケーブルを一緒に持ち運んでおくと安心だ。
いまいちなところ
① 長時間つけていると耳が痛くなる
![Beats Solo2 ワイヤレス](https://xn--29j3bzdta4d.com/wp-content/uploads/2016/07/2016-07-09-13.57.03-1024x576.jpg)
「Beats Solo2 ワイヤレス」は耳の上に載るオンイヤー型のため、イヤーカップが小さい。
さらに側圧(頭部を挟む力)も強いので、個人差はあるかと思うが、ぼくの場合はだいたい着用後1時間半ほどで耳が痛くなる。
構造上、仕方がないこととはいえ、日常的な使用にあたってはマイナスポイントだろう。
ちなみに「Beats Studio ワイヤレス」はオーバーイヤー型だったため、耳が痛くなるようなことはなかった。
② コストパフォーマンスが悪い
3万円という価格は非常にネックだ。手軽に買える金額ではないし、値段のことを考えると作りにも若干チープさが見られる。
音質もいいにはいいが、これを3万円の音として考えた時には「うーん……」という感じ。
よほどAppleやbeatsが好きか、デザインに惚れ込んでいないかぎり、同価格帯でもっといいヘッドホンはたくさんあるだろう。
ただ、ぼく個人としては、beatsのプロダクトが好きなので、この「Beats Solo2 ワイヤレス」を買ってよかったと思っている。
もともと形から入るタイプなため(笑)、このヘッドホンで大好きなHIP HOPをじゃんじゃん聴いていきたい。
※ beats by dr.dreの製品は、その人気の高さから偽物が非常に多く市場に出回っているため、購入の際は「国内正規品」と表記されたものを選ぼう。
ちなみに、今回レビューしたゴールドカラーはAppleストア限定モデル。
ほかにもスペースグレイ、シルバー、ローズゴールドがあり、iPhoneの色にあわせて選ぶことができる。
Appleオンラインストア(限定カラー)